七田谷まりうす 今日の一句
このブログでは、俳人である七田谷まりうす(「天為」同人)が過去に読んだ句あるいは新たに読んだ句のなかから季節に合ったものを選び掲載していきます。
2013年11月28日
綿虫
「高麗川の堰の綿虫日和かな」
10年くらい前につくった句です。
2013年11月25日
いひぎりの実
「いひぎりの実を宵の雨打ちにけり」
10年前に小石川後楽園の飯桐の木を見て作りました。
2013年11月21日
冬夕焼(ふゆゆやけ)
「冬夕焼むかしロシアに帝政あり」
1963年に作った句です。冬の夕焼けを見ていると、かつてロシアに帝政があり、それが残り少ない夕焼けのように輝いているという、50年以上前の句です。
2013年11月20日
虎落笛(もがりぶえ)
「虎落笛日暮れは楽譜をめくるやうに」
これは平成のはじめごろに作ったロマンチックな句です。
虎落笛(もがりぶえ)とは、冬の初めに風が木などに当たり出る音のことです。日が暮れて情景が一変する様を句にしました。
2013年11月15日
雪の暮
「
折鶴の折り方忘れ雪の暮
」
これは乾いた叙情作です。平成
20
年ごろに作りました。
2013年11月11日
日向ぼこ(ひなたぼこ)
「縁側に丸眼鏡置き日向ぼこ」
これは七田谷まりうすが最近作った句です。
2013年11月7日
十三夜
「荷風先生の蝙蝠傘や十三夜」
2013年11月4日
落霜紅(うめもどき)
「無頼派の誰彼逝くや落霜紅」
これは七田谷まりうすが20年くらい前に作った句です。
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